FRBのパウエル議長のタカ派発言でビットコインは11万ドルまで下落

米連邦準備理事会(FRB)議長が政策会議後の記者会見で予想外にタカ派的な発言をしたことを受け、仮想通貨相場の堅調な下落日は急落に転じている。

パウエル議長は冒頭の挨拶で「12月の利下げは予断を許さない結論ではない」と述べた。今年最後のFRB会合で追加利下げが行われる可能性を90%織り込んでいた市場にとって、これは衝撃だった。

ビットコインでは価格への影響が即座に現れた BTC$113,421.04 現在の109,600ドルまで約2,000ドル下落し、過去24時間で5%下落し、週初めからの大幅な上昇はほぼ諦めた。

パウエル議長の発言を受けて株価も下落し、この日の小幅な上昇から小幅な下落に転じた。 10年米国債利回りは現在8%上昇して4.06%となり、ドルは急騰している。

中銀はその数分前、予想通り、指標となるフェデラルファンド金利を25ベーシスポイント引き下げ、3.75〜4.0%とした。しかし、この利下げは、カンザスシティー連銀のジェフリー・シュミット総裁が政策据え置きに投票したこともあり、可能であればある種タカ派的なものとなった。

オラクルネットワークであるレッドストーンの共同創設者マルシン・カズミエチャク氏は、進行中の政府機関閉鎖と経済データの停電により中銀は厳しい立場に置かれており、政策当局者らはリスク資産のボラティリティを引き起こす可能性のある追加利下げの示唆に依然として慎重だと述べた。

同氏は電子メールで送ったメモで、「政府機関閉鎖によるデータの停電は、その後のFRBの動きが予測不能になったことを意味しており、それが市場が最も嫌うことだ」と述べた。 「この不確実性はおそらく、年末にかけてビットコインとより広範な仮想通貨のボラティリティを意味するでしょう。」

ポール・ハワード氏、仮想通貨取引ディレクター