マサチューセッツ総合病院がブロックチェーンを採用へ
アメリカのボストンにあるマサチューセッツ総合病院(MGH)が韓国のブロックチェーンスタートアップ企業MediBlocと提携し、患者のカルテなどのデータを保存し、共有するためにブロックチェーン技術の採用することを明らかにしました。
MGHはU.S.News紙が発表した今年度のネストホスピタルで第4位にランキングしているほどの大手で評判のある病院です。
今回の提携に対し、ハーバードメディカルスクールと共同で設立した施設「メディカル・イメージング・コンピューティング研究所(Medical Imaging and Computation)」のディレクターであるシンフォ・ドン氏は次のように述べています。
「Mediblocと協力し、健康情報の交換とより良い統合のための安全なソリューションを提供するため、ブロックチェーン技術の可能性を見い出し、医療のワークフローに役立つAIアプリケーションを提供します。」
この研究所は医療イメージ分析から健康情報交換まで、ブロックチェーン、人工知能、機械学習などの最先端技術を提供しています。
これまでの病院の問題点を改善へ
これまでの病院の問題点として上げられているのは、今まで患者が新しい病院に行くたびにカルテを作成したり医者側としても書類などの事務作業に追われたりと非常に時間と手間がかかっており、独自の医療やデータなどの秘匿性もあり共有することができないと言った問題がありました。
医療システムを扱うIT企業であるTransloのCEOであるKamran Khan氏によると「ボストンでさえ、17の病院しかないのに27種類のシステムがあり、相互運用性が欠けています。」と指摘しています。
MediBlocの創設者兼CEOであるAllen Wookyun Kho氏も「毎日、人々が病院に行くと多くの情報が作成されますが、それを病院から別の病院に移すことは困難でした。」と語っています。
改ざんできないブロックチェーン技術を使用すれば安全に患者のカルテなどの個人情報を共有でき、コスト削減にも繋がります。
今後、新しいシステムを構築するため各病院の既存のシステムへのアクセスを提供するよう説得していくとしており、さらに現在、病院の今までの既存のデータをMediBlocの提供するブロックチェーンのツールに変換するツールにも取り組んでいるとのことです。
【参考】
A Top-5 US Hospital Is Exploring Blockchain for Patient Data
Massachusetts General Hospital (MGH) and MediBloc to Use Blockchain in Storing And Sharing Patient Data
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